プロフィール

くとの(「作る」人文学者)

電子工作や自作真空管アンプにいそしんだ小学生の頃、将来の夢はリニアモーターカーの研究開発。人間が生きる根源を問いたくて哲学・宗教学の道に進路変更するも、大学生時代は文系学部から知能ロボットコンテストに3年間参戦。その後は宗教思想の文献研究を続けたが、ひょんなことでLED5000個使用の初音ミク電飾ウェディングドレスをチームで制作することになり、研究者人生に大きな転機が訪れる。

いま文系学部の危機が叫ばれるなか、実装のない思想/思想のない実装を打破すべく「作る人文学」をかかげ、人文系と理工系の境界領域で活動。抽象的で難解な宗教思想の概念を視覚化・可触化し、誰にも理解しやすい感覚対象として表現するなど、先鋭的な研究を進めている。新しいアカデミアの創出をめざすニコニコ学会βでは運営委員長を務める。

「イノベーションはエッジ(キワ)から」という宗教思想にも普遍的なテーマを体現する目的もあって、「作る」人文学者としては異性装。しかし、本人には男という自覚も女という自覚もない。